命を落としたNPCのために墓を作れるModを探したことはあるかい?僕はある。最近”The Duelists”というModをインストールし、そのModが追加するNPCの中に、埋葬してやりたいと思った奴が何人かいたからだ。だけど、生憎、見つけることのできたのは「Skyrim」向けのModだけだった。
[追記] Modにより追加されるクエストについて記事の後半に追記しました。
数度のアップデートを通じて、Bugfixが為されました。Bugの中には、CTD要因になりうる重大なものも存在するので、アップデートが推奨されます。
アップデートを通じて実装された新たなフィーチャー
1.20では武器を墓標として利用することができるようになりました(埋葬しようとしているNPCのインベントリに武器があった場合に、それを墓標として使用するかをダイアログで問われる)。
2.0ではSkingrad(スキングラッド)の地下墓所に墓を持つことができるようになり、また、Imperial Cityを除いた全ての主要都市の教会には遺体安置所(墓を購入すると遺体がしばらく安置される)が設けられました。
2.5では墓石のグラフィックが新たに3種追加されました。
Mod「Bury Corpse」は、命を落としたNPCのために墓標を立てることのできるModです。
作者が挙げているこのModの機能についてリストアップしてみます。
- 幾つでも望むだけ墓標を立てられる
- 墓標を立てる際に、ささやかなアニメーションが伴う
- 墓標に向かい祈りをあげられる
- プレイヤーキャラクタのスタイルに合わせて、祈りのアニメーションは4つの異なるタイプから選べる。
- 教会の司祭との会話において、きちんとした墓を購入することもできる(墓石は結構な重さなのだけど…)
導入してみた
さて、早速導入してみました。Modを導入してから実際に冒頭のスクリーンショットのような祈りをささげるに至る過程を、追ってみます。
まず、Oblivion NexusからModをダウンロードします。普段慣れ親しんでいる方法でModを構成するファイルをDataフォルダへと展開してやり、その後.espファイルをアクティベートしてやってください。
.espファイルをアクティベートしてから、セーブデータをロードすると設定ダイアログが表示されます
墓標の名前(プレイヤーが照準を合わせた際に表示されるもの)について問うダイアログです。「Bury Corpse」では、墓標に2通りの名前を与えることができます。一方は、NPCの名前を盛り込んだ”Grave of [NPC’s name]”といったもの。他方は、ただ単に”Grave Marker”といったものです。
他の墓標と区別できるように、墓標の名前を”Grave of [NPC’s name]”とした際には、その度にセーブデータに4kbのスペースが必要となります。セーブデータの容量が増えることを嫌うプレイヤーがいるだろうことも考慮して、「Bury Corpse」導入時には、墓標の名前の決め方について設定ダイアログが表示されます。
- 墓標の名前は「Grave Marker」で十分だ
- NPC名を入れたい場合もあるだろうから、毎回聞いてくれ
- 墓標の名前には毎回NPC名を含めてくれ
この3つの選択肢から選択することとなります。僕はあまりセーブデータの容量を気にしない性分なので、「墓標の名前には毎回NPC名を含める」を選択しましたが、ここは好みに応じて選択してみてください。
また、時を同じくして、アイテムがプレイヤーのインベントリに追加されます。
この「Burial Hoe」を使って、NPCに対して墓標を立ててやることができるようになります。
さて、墓標、墓標…誰の墓を建ててやるか…まずは誰かに死んでもらわなきゃだめだよな…とワールドを彷徨います。そこで体よく彼と出会いました
Highwaymanはプレイヤーの前にあえなく力尽きました。彼の友人と思しきカジートが何らアクションを起こさないのが気になるところですが。今回は彼の墓を建ててやることにしましょう。墓といっても棒切れで作る簡素なそれですが。
さて、Highwaymanの亡き骸は埋められ、そこにはつましいものですが墓標が立てられました。その墓標に照準を合わせアクティベートしてやると、画面左上の通知領域には、Highwaymanよ安らかに眠れ、といったメッセージが表示され、プレイヤー・キャラクタは祈りのアニメーションを取ります。その様子をスクリーンショットに撮ったのが冒頭のそれとなります。
祈りのアニメーションタイプは設定を通じて変更できます。設定メニューには、インベントリ上で、マウスの右ボタン(Key1)を押しながらBurial hoeを装備(クリック)することで入れます。標準のものは「Pray」、そして残り3種は「Salute」という語があてられており、「Salute」3種はどれも簡素に敬意を表するアニメーションとなります。
以上、Mod「Bury Corpse」を実際に使ってみた様子を追ってみました。次の項では、記事中で触れられなかったことついて、ささと記します。ではでは、今日はこの辺で。
クエストについて
このModではクエストが追加されます。場所はBravil(ブラヴィル)。そこでとあるNPCが、「いまだに」プレイヤーの助けを必要としています。このクエストの開始・進行条件として、1. Bravilの街を舞台にした「とあるクエスト」を既にクリア済みであること。2. Dark Brotherhood(闇兄弟)のロールプレイのために、Bravilのローカルクエストにおいて非人道的な行為を犯してないこと。3. BravilのChapel(教会)に少なくとも2人以上のPriest(聖職者)がいること。以上の3点が挙げられています。2.と3.についてはクエストを形成するNPCが欠けてないことを指しているものと思われます(たぶん)。
クエストの進行において、マーカーは表示されません。クエストジャーナルは頻繁に更新されます。このクエストをクリア後には、プレイヤーは、このModが提供する機能において利便を得ることができるようになります。妥当な理由を得て、その利便は獲得されます。
Bury Corpse、その他の機能や情報について
- 墓標は、プレイヤーの目の前に立つ
- 特定の場所に墓標を立てたいという希望があったら、NPCの亡骸を、その場所まで掴んで引きずればよい
- 墓標を立てる際のアニメーションはOblivion.esmの中のリソースを用いている。作者としては鍬(くわ)のそれではなく、ショベルのアニメーションが欲しかったとのこと
- 亡骸は、ワールド上からdisableされるので、前もって、NPCのインベントリから必要なものは回収しておこう
- 亡き骸が近くにないとしても、墓標を立てることはできる。誰かを偲んで、それを立てたいというときなど
- 逆に、墓標は要らないが、亡骸は埋めたい、という需要にも対応。亡骸の傍らで、左Ctrlキー(Key2)を押しながら、Burial hoeを装備すればいい
- 墓標の名称の設定は、マウスの右ボタン+左Ctrlキーを押しながら、Burial Hoeを装備(クリック)すれば、再度行える
- 誰かの手によって墓標が倒されてしまっていた時には、左Ctrlキーを押しながらアクティベートすれば、直すことができる
- ワールド上から、墓標を削除したいと思った時には、マウスの右ボタンを押しながら、墓標をアクティベートする
- .espファイルはTES4Editでチェック済み(deleted objectもしくはdirty editは無い)とのこと
- Mod「The Duelists」については、Oblivion Mod 翻訳所で、日本語化パッチが公開されています
おお、墓modの説明お疲れ様です
自分はalternativebeginningsの某砦前で死んでる冒険者を埋葬してあげたく導入しまた
コロルに向かうときは必ず前を通るので、なんとなくぐっときます
コメントありがとうございます。
僕も、墓をこさえてやりたいなーというNPCがいて。
派手なModではないけど、いいなっと感じました。
はじめまして、このmodを制作したsarsmonです。
まだ出来て間もないmodで、内容もかなり地味なものなのだし、日本の方にはなかなか気づいていただけないのではと思っていたので、まさかこんなに丁寧でかっこいい記事にしていただけてるなんて夢にも思わず本当に感激しています。
日本語版に出来たらと思っていたのですが、Oblivionを日本語化してないのでどんな風にキャラをしゃべらせたらいいのか検討が付かない、そもそも英語的な表現で書いたモノをどううまく日本語にたらいいかわからないこともあって、先が見えず本体はおろかReadMe自体の翻訳も諦めていました。だから、mugakuさんのわかりやすくてセンスある自然な翻訳見たときはこれ!こういう風にしたいんだ~!と思わずパソコンの前でグーしてしまいました。(またポーターの台詞の言い方がかっこよい!私なら”どうしてか知ってるかい”と安直に訳してるところです。すばらしいセンスあやかりたい・・・。)
そもそもmodを使っていただき本当にありがとうございます!
実際に使っていただいているのを見たのは初めてだったのでとても感激です。
(とおりすがりさんも使ってくださってありがとうございます!)
ところで、本modなのですが、実は先日バージョンが2.5になりました。2.1で1.0から含まれていたCTDの可能性となる重大なバグを含むfix、2.0からは地下墓地への埋葬機能や教会に遺体安置所を追加して墓を購入すると遺体がしばらく安置されるようになり、2.5は一つしかなかった墓石をリソースもっだーのMEOさんからお借りしてさらに三種類から選べるようになりました。(普段なかなか使わない機能なので冗長かとも思うのですが、追加要素は基本的に墓の購入の為の会話をしなければ全て始まらず追加したセルで干渉するものがあればスキングラッドの地下墓地?くらいだと思うので負荷や干渉の心配はほとんどないものです。)
ただ幸い前バージョンの導入でCTDに会われていないようなので、もしかしたらかなり特殊な状況でなければ全くCTDにならないかもしれずアップデートは必要ないかもしれないのですが、念のためもしまだ本modを使っていただけている場合はまた時間のあるときにでも新バージョンに差し替えていただけたらと思います。
と大変長くなってしまいましたが、素敵な紹介記事にしていただき本当に感激でした。本当にありがとうございました!
sarsmonさん、はじめまして。
Modの紹介した記事に対して、制作者からコメントを頂くのは稀です(はじめてかもしれません)。喜びや反省が入り混じった思いでこのコメントを書いています。
sarsmonさんが日本語を操る方だったことに驚きを感じています。はじめてModを見つけた折。NexusでModのDescriptionを読んだ時に、「英語が母語でない」といった記述を見て、ちらと「作者はどこの人だろう、日本の方かもな」と思いました。
しかし、Modを使用する、プレイするにしたがって、「きっと欧州かどこかの人だろう」と思うに至り、自然とそのことは気にしなくなりました。
そうそう、Modは今もしっかりとロードオーダーの中にあります。オブリではNamed NPCもわりとコロリと道端で死んでいることがあるので、彼らを埋めてやります。
冒頭に反省といったのは、2つのことがあって。
一つに、Readmeの英語を日本語に置き換える際にややもって意固地だったことです。例として、”dead”や”dead body”を訳す際に、”死んだ”や”死体”といった表現を避けたこと、とか。記事にあきらかなのですが、”命を落とした”とか”亡き骸”といった表現を用いています。今では「感傷的かな」とも思います。あとはポーターの台詞ですね。凝ってしまったというか、いや、でもこれに関しては褒めていただいたので、素直に喜んでおきます(=゜ω゜)ノ
他方に、重要な内容を含むアップデートが行われていたのに(NexusでもTrack fileをしていて気づいていたのに)、記事に反映をしなかったことです。これは紹介させてもらったMod全般に当てはまることなのですが(とくに、SkyrimのModはリリースから日が浅いMod、更新も活発に行われているModも多い)ただただ反省です。「Bury Corpse」に関しても、しっかりと対応を行おうと思います。
わざわざコメントを頂き、ありがとうございました。個人的に、オブリ熱が再燃しているので、Modを見つけた時はとてもうれしかったです。Modの維持や更新、それに制作など、大変かと思われますが、頑張ってください!
こんにちは、再びsarsmonです。
丁寧なレスとエールとをいただきありがとうございます!
はい、より多くの方に使っていただきたくて英語でmod制作していますが日本人です~。
(↑ただ根無し草な人間で来てるので日本語がよく微妙な日本人なのですがorz)
ところで、反省されていると言われていたmod更新についての記事更新のことですが、mugakuさんがおっしゃっているように出来て日が浅いmodはしょっちゅう差し替えがあると思います。それを毎回、全ての紹介したmod記事反映しようとしたら、いつも記事の更新に追われてしまってご自分の時間がなくなってしまって記事を書くことのノルマ感がすごくなってしまうと思いますし、記事を参考にしてダウンロードした方も何か問題があったらダウンロード先に確認しにいくと思うので反省されることないと思いますよ。・・・と言いながらよく考えてみると先の書き込みで私が更新のお知らせもしたことが原因で私が罪悪感みたいなものを与えてしまっていたのだとしたら本当に申し訳ありません!><
お知らせ部分は追加するとコメントがかなり長くなってしまいますし、本来お礼を書き込みたかっただけなのに宣伝みたいになるみたいだったので、本当は書き込むべきかどうしようか迷ったのですが、CTDに関わるバグの修正があったので、やはり記事を書いていただいてることもあるしお知らせしておくべきだろう→でも、面倒な再ダウンロードしていただくのだから追加した機能の方も書いておいたほうがより再ダウンロードに対数抵抗が少なくなるだろうか?→でも基本の機能以外案外使わないしよく考えると冗長かも・・・というような経緯で、結局かなりお知らせ部分が長くなってしまい・・・むしろ圧力になるような書き込みになってしまった自分の書き込みに反省してます。本当にすいません。
なので対応の方は、私自身の書き込みもあるかと思うので特に気にならさないでください。
基本の売りはやはり自分の手で埋めて墓を作る機能で、むしろ追加部分は本当に希にしか使いようのない、これも一応網羅したよ!的な機能ばかりなので、こちらの記事で十二分(かっこいい写真と解説付きで魅力up!!)modのテーマは伝わってると思いますので。^^
あと”dead”や”dead body”を避けて翻訳してくださったことはむしろ私はとても有り難いところで、すごくmugakuさんのセンスを感じたところです。というのは私自身そういう直接的な言葉を本当はもっと避けたかったにも関わらず、英語も中途半端で「柔らかな言葉を選びつつ、不自然でなく、わかりやすい解説」というものを出来る力がなく、やむなく”dead”や”dead body”を使うに至っていたので、柔らかな表現に置き換えつつもあくまで解説としてもわかりやすく自然な翻訳になってるところは本当に素晴らしく、modのテーマからしてもむしろこだわっていただいたことにより、よりこのmodのReadMeとして理想的な説明になっていると私は感じました。
なので、私としてはmugakuさんに記事を紹介していただけて本当に光栄でした。ありがとうございます!
mugakuさんもサイトの管理色々と大変かと思いますが無理なさらずがんばってください!
いやはや、普段、blogでは自分の考えを包み隠しているのですが、何もかも見透かされているようで。
ただ、sarsmonさんの書き込みから、罪悪感を受けたかという事に関してはNoです。罪悪感というよりはもっとプラスの感情を得ました。頑張らなあかんなと。
元来人は軽薄なものです。「人は」なんて一般化はだめですね。僕は元来軽薄な人間です。興味の対象は移り変わり、過去に書いた記事のことはすぐに忘れてしまいます。
Modの紹介記事を書く上で、最近の僕の楽しみは、その人の制作動機を知る過程にあります。100のModがあれば100の制作動機が存在します。それを垣間見るのがとても楽しいんですね。自分と似た考えを見るのも楽しいですし、自分が思いもよらない考えを見るのも刺戟的です。
だから、最近の記事では、その動機を切り取ることが主眼になっているかもしれません。反面、アップデートをフォローすることはおろそかになっています。これは昔からですけどね。
でも、アップデートにこそ、その制作動機が現れることもあるし、アップデートを経て、その動機がようやく形になることももあるなーということも、時に思います。
ここで話が繋がるのですが、「不精せんと、それを追っかけることも、頑張らなあかんな」と。そういったことを、sarsmonさんという、Mod制作者に面することで、感じました。生の制作者さんですね。
cheer upしようと思ったはずが、逆に、自分がcheer upされてしまって、なんというか面目ないです。結論めいたものとしては、アドバイスを踏まえて、これまでどおり気楽に記事を書いていこうかなと考えています。でも、これまでより「ちょっと」アップデートのフォローも頑張ろうと。
ではでは(=゜ω゜)ノ
お返事ありがとうございます。
コミュニケーション下手でよくやってしまうことなのですが、話の順序や言い方が今ひとつ悪くて、悪意をもってではないのですが、人の気分をむやみに害してしまうことがあるので、mugakuさんが書き込みをプラスとして受け取ってくださって本当に良かったです。何もしてないですが、エールになったとのこと、とても嬉しいです。ありがとうございました(*^-^*)
人間って、これだけ情報が行き交って状況がめまぐるしく変化している今は、むしろ一カ所にとどまることの方が非常に難しいことだと思うので、その関心の移り変わりを軽薄というのなら「人は」と一般化してまっても的外れじゃないと思いました。
私自身、興味の移り変わりのことについては激しいのて、人を驚かせるほど熱中しながら昨日していたことを今日はぱったりやめてしまうことがあります。だから、私も一般にもれず軽薄です。
でも、mugakuさんがそれを軽薄と捉えられるというのは、一つの誠実さだと思いました。
あと自分のことだろうと冷静にありのままに見つめて受け入れる強さを感じました。
私はmugakuさんの書き込みを見るまで自分が軽薄なのだとは受け入れられなかったのですが
今は逆に事実がはっきりしてすっきりました。
だから、きっと軽薄だと悟って結局はそこから何が出来るかなんですね。
私ももう少し自分を見つめ直すべきだと思いました。
あと、今回のご返信の本音のところでのお話、すごく得るところがありました。本当にありがとうございます。
制作動機を探るのって通な楽しみ方ですね。あとなんか暖かみを感じる行為だと思いました^^もっだーとしては深いところまで関心をもってもらえることは嬉しいことだと思うので。
私のコメントがmugakuさんにとって初めての制作者の書き込みになったこと、すごく光栄に思います。
またお邪魔させていただくことがあると思うのですが、これからもよろしくお願いいたします。(^-^)