1. はじめに
OblivionでModを探していると、「要OBSE」とか「Requires OBSE v0018 or higher」などといった但し書きがついたものと遭遇します。「なかにはそんなModもあるんだなー」と思って今までOBSE(Oblivion Script Extender)は使ってこなかったのですが、今回、Oblivion Stutter Remover(要OBSE)というModはどうしても入れてみたいと思ったのをきっかけに、OBSEを導入してみることにしました。
OBSEとは、OblivionのScript機能を拡張するツールです。OBSE v0018のReadMeファイルには以下のように書かれています。
Oblivion Script Extender、略してOBSEとも呼ばれるこのツールは、Modder(Mod製作者)のためのリソースです。Oblivionにおけるスクリプト機能を拡張します。このツールは、oblivion.exe、TESConstructionSet.exe、もしくはOblivionのインストールディレクトリ内のいかなるファイルに対しても、改変を行いません。なので当ツールをインストールしたことによる副次的な作用については心配は無用です。Oblivion patchのバージョン1.2.0.416、Construction Setのバージョン1.2での動作を確認しています。Steam版のOblivionもサポートしています。
obse v0018 Readmeより抜粋、抄訳
2. ダウンロード/ファイルの解凍
OBSE – obse.silverlock.orgから、v0018をダウンロードした。そしてダウンロードしたファイルを解凍した。
3. インストール
もしあなたが、リテール版(メーカーが小売店で販売しているもの)のユーザなら
1. obse_1_2_416.dll、obse_editor_1_2.dll、それとobse_loader.exeをOblivionディレクトリにコピーしてください。このフォルダは通常、Program Filesフォルダ配下にあります、そして「Oblivion.exe」、「Oblivion Launcher.exe」といったファイルもそこにあります。
2. Oblivionディレクトリにあるobse_loader.exeを実行してOblivionを起動します。
もしあなたが、普段デスクトップショートカットからOblivionを起動しているのなら、そのショートカットのリンク先をobse_loader.exeに書き換えましょう。
obse v0018 Readmeより抜粋、抄訳
僕は、リテール版を使用している(Steam版ではなく)ので、指示通り2つのdllファイルとobse_loader.exeをOblivionディレクトリ(僕の場合「C:\Program Files\Bethesda Softworks\Oblivion」だ)にコピーした。
普段、デスクトップショートカットからobliivon.exeを起動しているが、今回はリンク先は書き換えずにおいた※1。
- ※1 単純に「obse_loader.exeのショートカット」を作成し、普段はそこからOblivionを起動しています。
4. OBMMのLaunch Oblivionに日の目が
確か…と思いWikiのobmmの項目を見てみた。うん、記憶どおりobmmのLaunch Oblivionボタンはobseと関連付けられている。
obmmのLaunch Oblivionをぽちっと押してみる。すると以下のようなダイアログが。
業務連絡。あまりにもたくさんのユーザがこのボタンが何のためにあるかについて、完全に誤解をしているので。
基本的にobmmを機能させるためにこのボタンを押す必要はない!!。通常のOblivionランチャーからOblivionを起動させても、obmmがロード順や他のいかなる設定を失うことはないよ(そんな魔法じゃあるまいし)。
もし、あなたがobseをインストール済みなら、このボタンはoblivion.exeではなくobse_loader.exeを起動させるよ。だからobmmとobseは両立しないなんてことはない。
もしあなたがこのボタンの振る舞いをを無効にしたい、もしくは独自のプログラムを起動させたいのなら、Setteingsの項目の中にある「Obliivon Command Line」のボックスの中身を編集してくれればいい。
この文章を読んだのなら、[Shift]キーを押しながら(この文章の下にある)「OK」ボタンを押してくれ。そうすれば、このメッセージは以後表示されないよ。
ダイアログからも「Launch Oblivion」のボタンが(デフォルトでは)「Oblivion/obse_loader.exe」と紐づけられてることが確認できた。
指示通り、[Shift]キーを押しながらOKをクリックする。すると何事もなかったようにobmmの画面に戻ったので、あらためて「Launch Oblivion」ボタンを押す。
すると一瞬何かの(コマンドプロンプト風の黒背景の)ウインドウが画面に映り、Oblivionが起動した。obseが働いてくれているのかな。
5. OBSEを利用したModを入れてみる
導入方法
~\Oblivion\Data\OBSE\Plugins フォルダ(なければ作成)以下に指定されたファイルをインストール(コピー)する。
「C:\Program Files\Bethesda Softworks\Oblivion\Data」に、該当するフォルダがなかったので、フォルダの新規作成で「OBSE」をこさえる。その中に、「Plugins」フォルダをこさえる。
今回使ってみたかったModは、Oblivion Stutter Remover。通称OSRというらしい。
ファイルをダウンロードし、解凍。「~\Oblivion\Data\OBSE\Plugins」内にファイル一式をコピーしてやる。これでインストールは完了だ。
obmmから「Launch Oblivion」ボタンを押してOblivionを起動させる。一通りプレイしてみてOSRが機能していることが確認できた。
Oblivion Stutter Removerについては後に記事にするかもしれない。でもObliivon Clarity様でカチッと記事になっているのでOblivion Stutter Removerについての情報を求めている方は是非そちらで。
6. 補足
日本語化パッチを導入している場合に、パッチにより「Oblivion.exe」が改変されたことによりCRCが一致せずにOblivionが起動しないケースが報告されてるようです。
僕はそのようなトラブルには遭遇しなかったのですが、一応参考までに。
7. 補足その2
OBSEを利用して作成された.espファイルをCS(Construction Set)で編集する際には、CSをOBSE経由で起動してやる必要があります※3。3. インストールの項で、Oblivionディレクトリに配したobse_loader.exeのショートカットを作成※4。そしてそのショートカットを任意の場所に配置。そしてそのショートカットのリンク先をOblivion Wiki JP 避難所のOBSEのページで解説されているような形で書き換えてやります※5。
ショートカットのリンク先を変更してやったあとは、同ショートカットの名前はわかりやすい任意のものに書き換えてやりましょう※6。
以後はそのショートカットを実行することにより、OBSE経由でCSを起動できます。
- ※3 OBSE経由でCSを起動させないとOBSE独自の機能を用いて書かれたScriptのRecompileが出来ない。OBSEによって拡張されたScriptを利用できない。
- ※4 Windows XPの場合はアイコン上で右クリック→ショートカットの作成を選択。
- ※5 リンク先の変更は、Win XPの場合はアイコン上で右クリック→プロパティを選択→ショートカットタブを選択した状態で「リンク先」の項目を編集することによりできます。
- ※6 「OBSE経由でCS起動」など。
8. 補足その3
OBSEのアップデート方法はreadmeには触れられてないのですが、僕が0018→0019、0019→0020とアップデートする際に採った方法は、
- obse_1_2_416.dll
- obse_editor_1_2.dll
- obse_loader.exe
以上3つのファイルを、旧いものを削除し、新しいものを配置しただけです。この方法で、とくに問題は発生することなくプレイを続けられています。